先日、丸亀の猪熊弦一郎現代美術館(MIMOCA)へ行ってきました。
開催中の企画展は「上野駅と猪熊弦一郎の《自由》」(2026年6月28日まで)。

《自由》は、1951年——戦後の混乱期に描かれた大きな壁画です。上野駅の中央改札に掲げられ、70年以上、行き交う人々を見守ってきました。今は駅のリニューアルに合わせて修復中なのだそうです。
「絵は独り占めするものではなく、より多くの人を喜ばせるもの」。猪熊さんの、そんな思いが込められた作品です。

並んだ色合いがとても好みで、見ているだけで心が満たされました。
「フリーダムカラー」に驚きました

この展示で知って驚いたのが、「フリーダムカラー」。
クリエイティブユニットSPREADが、壁画《自由》の中から色を一つひとつ採集して作った、配色計画だそうです。
しかもその色は、上野駅のサインや内装——なんとみどりの窓口の色にまで使われているのだとか。
長年愛されてきた一枚の絵から色を導き出して、駅じゅうに広げる。みどりの窓口の色まで変えてしまうなんて……すごい熱量だと思いませんか?
好きなものを語る人は、キラキラしている
この日、キュレータートークにも参加しました。
作品について語る方の姿を見ていて、ふと思ったんです。
好きなものを語る人って、キラキラしているなあ。
目が輝いて、言葉が次々あふれてきて。「好き」という気持ちには、人を惹きつける力があるんだなと感じました。
「マツコの知らない世界」に出てくる方々など、好きなことを語る人は、本当にキラキラしていますよね。

ふと、自分のことを考えました。
私が夢中で語れるものって、何だろう。
走ること。そして——なんだかんだ言いながら、10年以上向き合ってきた、髪のこと。
このブログも、白髪に悩みながらも「少しでも艶のある髪に」と、あれこれ試しては書いている場所です。
うまくいかないことも多いけれど、こうして書いている時間は、ちょっとキラキラしているのかもしれません。
きっと、誰にでも、夢中で語れる「好き」が、ひとつはあるはずです。
白髪の悩みも、いつか「私はこうやって付き合ってるよ」と、前向きにキラキラ語れる日が来たらいいな。
そんなことを思った、美術館の帰り道でした。

